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登場人物紹介
リハビリ病院に務める理学療法士
筋肉大好きボディビルダー。昼間は硬い仕事?
本編始まり
そういえばこの間、KCのリハビリテーション病院に見学に行ったとき、KCのことセラピストって言ってたよね。
よく聞いてましたね。確かに聞き慣れない言葉かもしれませんね。
うちの職員間では僕のような理学療法士のことをセラピストって呼んでいるんです。
そうか、KCは理学療法士だったな。セラピストって呼ばれるのは理学療法士だけ?
いえ、他にもあります。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士という職種があるんです。
患者さんにとってはどれがどれだかわかりにくいですよね。だからうちの病院では全部まとめてセラピストって呼んでるんです 。
なんだか難しい名前だけどこれらってなんか資格が必要なの?
そりゃそうですよ。それぞれ、様々な技術を持ったプロフェッショナルなんですよ。
みんな数年間の専門的な勉強と国家試験に受からないといけな国家資格なんです(ちょい怒り)!
そ、そうか悪かったな。
でも、言語聴覚士ってのはなんとなくやることはわかるけど、他の2つの資格ってどんな差があるのかわかりにくいなぁ。
確かに名前が印象を複雑にしてるかもしれませんね。
では、今回はセラピストたちがどんなことをやっているかを見ていきましょう。
よろちく!
まずは理学療法士から。理学療法士はPT(Physical Therapist)とも呼ばれていて、病気や怪我で身体に障害のある人に対して運動療法や物理療法を用いて自立した日常生活が送れるように支援する専門家なんです。
筋力トレーニングや関節可動域の拡大など運動機能の回復から歩行訓練などの動作訓練まで幅広い支援をするんですよ。
なるほどね。理学って言うくらいだからもっと医学的な感じかと思ったなぁ。
もちろん医学的な知識はかなりのものがありますよ。リハビリに関しては専門外の医者以上です!
そ、そうか。
さて、理学療法士と似ているのが、作業療法士。こちらはOT(Occupational Therapist)とも呼ばれます。
理学療法士が歩くことや起き上がることなど基本的な動作の回復を目的としている一方、作業療法士は入浴や食事、趣味やレクリエーションなどの複数かつ複雑な動作が伴う活動を通じてリハビリを行う専門化ということになるんです。
ちょっと差がわかりにくいなぁ。
理学療法士が、簡単な動作の訓練をやって、それができるようになったら作業療法士が難しい作業の訓練を行うって感じ?
そうですえ。ただ、リハビリに垣根なんてないですから、お互いのセラピストが連携を取りながら患者にその時必要なリハビリを施していくんです。
それと最後が言語聴覚士。これはST(Speech Therabist)と呼ばれています。言語や聴覚機能の障害に対するリハビリを行う専門化ですね。
これは文字道理そのまんまだな。英国王のスピーチなんて映画があったけど、吃音のセラピストが出てきてたよな。
そうそう。脳卒中などで麻痺がでると失語症などを併発する場合が多いんです。他にも食事に関する機能についての専門化でもあるんですよ。
食事?料理の鉄人?
違う違う。食事をするためには口や歯、舌などをうまく動かさないとできないですよね。僕たちは無意識にできているけど、障害を持つとスムーズにできなくなる人も多いんですよ。
なるほどなぁ。
この3つが医療におけるリハビリの専門家、セラピストと呼ばれているんです。
ただ、介護保険においてはこの他にもマッサージの専門家である、あん摩マッサージ師や針や鍼灸師などもセラピストと定義されることもあるんです。
なるほどな。KCは思ってたよりも偉い先生なんだな。
そのとおりです!