今回はそもそもリハビリとはなんだろうということや、語源について話して行きます。
登場人物紹介
リハビリ病院に務める理学療法士
筋肉大好きボディビルダー。昼間は硬い仕事?
本編始まり
なぁ、KC。そもそもリハビリって何なんだ?俺たちのやっている筋トレとどう違うんだ?
ま、まあ。実際に高齢者がやっていることは マシンを使ったトレーニングや歩行練習とかだからそう違いはないですよね。
そうそう、だけどうちのジムには病気を持った人は来ないよな。
そりゃそうですよ。麻痺を持った患者がスギちゃんのハードトレーニングやらされたら病気が悪化しちゃいますよ。
やってることは同じに見えて、リハビリとジムではその目的は全然違うんです。今回からしばらくはリハビリの基本についてお話ししていきますね。
はい、よろちく~
さて、そもそも、リハビリって言葉の語源を知っていますか?
え、語源?
・・・病気になったり怪我して動けなくなった人がトレーングすることだろ?
まあ、そんな認識ですよね。言葉の語源は『 re:再稼働する 』と『 habi:適応した、普段の 』という言葉の造語なんです。
普通の人が抱いている「病気の人が訓練をすること」という意味とは少し違いますよね。
たしかにそうだな。
リハビリとは概念的な言葉なわけで『元の生活に戻るためのすべて』を指すんですよ。
身体を鍛えるための訓練はとても大事だけど、結局それだけでは家の段差を超えたり、安全に食事をしたりできるわけじゃないですよね。
う~ん、家の段差を超えるために手すりを用意したり、食事をするときにスプーンを使うような工夫をすることもリハビリってわけ?
僕はそれも広義的にはリハビリだと思ってます。だって、もとの生活に戻るためのすべてですからね。
手すりを用意するのは業者で、自分はなんにもしないのにリハビリって言う?
そうですね。ただなんにもしてないことはないんですよ。
業者を選んでるかも知れないし、自分でサイズを合わせるために試してるはず。これはリハビリと呼んでいいと思ってます
う~ん、そうだけどなぁ。
ボディビルだって筋肉を大きく見せるために脂を塗ったり、照明を気にしたりするじゃないですか。それだってボディビルディングの一つですよね?
・・・なるほど(単純)
いずれにしろ、リハビリはただ体を鍛えるだけじゃない奥の深いものなのです。
さあ今回はこれくらいにして、次回は日本の医療保険や介護保険におけるリハビリについて見て行きましょう!