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【歩行周期②】

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登場人物紹介

リハビリ病院に務める理学療法士

筋肉大好きボディビルダー。昼間は硬い仕事?

介護事業所の社長。 猫

スギちゃんのジムで働くヨガインストラクター

本編始まり

前回は歩行は細かく8つの歩行周期でできていると言いましたね。
それが下記の図です。

これを大きく2つに分けると立脚期遊脚期でしたね。

おう、今回はそれぞれの細かい節目をしてくれるんだろ。

では、まずは立脚期から細かく見ていきましょう。
歩行周期は片方の足をイメージする捉えるとわかりやすいと思います。今回の写真では右足に注目してください。

まずは初期接地(Initial Contact)です。初期接地は前に降り出した足がかかとから接地する瞬間のことです。
人は前に歩くとき、足を前方上方に降り出しておろしながらかかとで接地していますね 。

確かにかかとから着地しているな 。

高齢者になると前に振り出す力が足りずにかかとから設置できなくなるんです。
足の全体でべたーっとついちゃうやつです。

前に振り出せないから、進む距離が伸びないんだにゃ?

そうです。一歩がとても短くなってしまいます。
続いて荷重応答期(Loading Response)です。これはかかとのみの着地から足の裏全体に荷重を移す期間です。
この期間、左(反対)足も接地しています。このとき右足のつま先をつけることで推進力を調整しています。

推進力?

推進力は前方へ向かう力です。
その力にブレーキをかけているってことです。つま先に力が入れられない人は前に倒れてしまいます。
続いて立脚中期(Mid Stane)です。立脚中期は左足が地面から離れ降り出す準備に入ります。一方右足はかかとが浮き始めています。

右足でも微妙な体重移動が起こってるにゃ!

さて、次は立脚終期(Terminnal Stanse)です。立脚終期は右足んかかとが浮いて、つま先に体重がかかっていきます。左足は前方に振り出され初期接地を行います。ここまでが立脚期になります。

立脚期ってのはまさに体を支えるために立っているっと意味なのね。

なるほど!そういうことにゃ!
舞ちゃん頭いいにゃ!

きゃ、猫ちゃんありがとう!

そうですね・・・
さて、ここからが遊脚期になりますが、その最初は前遊脚期(Pre-SWing)です。前遊脚期は右足のつま先が離れた瞬間です。一方左足は初期接地からつま先に体重が移り始めています。

これも右足を捉えてるんだにゃ。

次は遊脚初期(Initial Swing)です。左足全体が接地し、右足がつま先離れ前に振り出す準備に入ります。

右足が一番うしろにある状態だな。

さて、遊脚中期(Mid Swing)です。遊脚中期は右足が左足を追い抜いていき、下腿(膝から下)が地面に対して垂直になるまでの期間です。

右足が地面スレスレを通過するわね。

そうにゃ。左足に体重がかかり、膝が曲がっているから地面に擦れないんだにゃ。

最後に遊脚終期(Terminal Swing)です。遊脚終期は右足のかかとが接地する瞬間までの期間です。つまり初期接地までの期間ということになります。

歩行ってのはこんなに細かく分けられてるんだな。でもこんなに細かく分ける必要ある?

そうですね。終期をここまで分けるのはそれぞれで使われる筋肉が違ったり、動きの方向が違っているからです。歩行分析をする際に各期間毎に分けて分析することでどの部位に問題があるのかが分析しやすいんです。

なるほどにゃ。べんきょうになるにゃぁ

では、次回はそれぞれの周期にどのような筋肉が使われていて、どのような障害が起こりえるかを考えて行きましょう。

よろちく!

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